免疫チェックポイント
阻害薬による治療
免疫チェックポイント阻害薬とは
体の中には、自分以外の細菌やウィルス、がん細胞などを攻撃して体を守る「免疫」という仕組みがあります。この免疫には、過剰に働きすぎて、自分の細胞を攻撃しないようブレーキをかける仕組みが備わっています。この仕組みにはいくつかの種類がありますが、代表的なものが免疫チェックポイント機構と呼ばれるものです。
最近の研究で、がん細胞はブレーキを掛ける仕組みを活用し、免疫の攻撃から逃れていることがわかってきました。
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞に対する攻撃のブレーキが入らないようにする薬剤です。この作用によって、免疫力が回復し、がん細胞の増殖を抑えることができると考えられています。
薬剤の種類は、ニボルマブ(オプジーボ®)をはじめ、イピリムマブ(ヤーボイ®)、ぺムブロリズマブ(キイトルーダ®)などがあります。
※免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、皮疹、間質性肺炎などの免疫関連有害事象が出現することがあります。
免疫チェックポイント阻害薬による治療をお考えの方へ
医師との面談
診療情報提供書(紹介状)をお持ち下さい。
治療計画の策定
医師が総合的に判断し、治療計画を策定します。
治療薬の準備
医師が海外から個人輸入します。薬剤を取り寄せるまでに2~4週間程度の時間がかかります。
治療開始
薬剤が届いたら治療を行います。
治療例※実際の投与量、投与間隔については医師とご相談下さい。
2週間ごとに1回投与。
3週間ごとに1回投与。
3週間ごとに1回投与。
当院の免疫チェックポイント阻害薬による治療に対する考え方
当院の基本的な考え方として、標準治療を実施した後の選択肢のひとつであり、標準治療を行わず実施する治療ではないと考えます。
免疫チェックポイント阻害薬による治療 料金
(税込)
初診料 | 30分11,000円 30分経過後 15分毎5,500円 |
1回の治療費用 | 詳細 |
簡易換算表 |
※為替の影響などで料金が変動することがあります。
がん薬物療法専門医とは、臓器横断的な正しいがん薬物療法をおこなうために、日本臨床腫瘍学会が認定している専門医です。学会認定の研修施設で研修を修了し、複数のがん種の経験、病歴要約、筆記試験、面接などで審査される難易度の高い資格です。
現在、1,458名が認定されています(2022年2月25日現在)
明星 智洋Tomohiro Myojo
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江戸川病院 腫瘍血液内科部長
がん免疫治療センター長/プレシジョンメディスンセンター長わが国では、2人に1人ががんになる時代になってきました。
もはやがんは他人事ではありません。しかし、この10年ほどでがん治療も飛躍的に進歩してきました。
新薬も多く開発されており、その薬剤をきちんと使いこなせば、がんは恐れる病気ではないと考えています。当クリニックは、抗がん剤の専門医である、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医が在籍しており、安心して、がん治療を受けることができます。
まずは、気軽にご相談いただければと思います。
認定資格
- 一般社団法人 日本内科学会認定内科医
- 一般社団法人 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)
- 一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会Total nutritional therapy 修了
- 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会緩和ケア講習会修了
- 公共社団法人 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
- 一般社団法人 日本血液学会血液専門医・指導医
- 公益社団法人 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
略歴
- 2001年
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熊本大学医学部 卒業
岡山大学医学部附属病院 腎・免疫・内分泌・代謝内科
国家公務員共済組合連合会 呉共済病院内科 - 2003年
- 国家公務員共済組合連合会 呉共済病院血液内科医員
- 2004年
- 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院血液科
- 2005年
- がん研究会有明病院 化学療法科・血液腫瘍科
- 2009年
- 江戸川病院 腫瘍血液内科